自動車・電子機器・医療機器などの部品サプライヤーは、出荷品に対して「品質成績書」「検査成績書」または「CoC(Certificate of Conformance:適合宣言書)」を添付することを客先から求められる場合があります。AIを使うと、測定データや検査結果から品質成績書の文章部分を整理したり、社内フォームの項目を統一したりする作業を効率化できます。

注意: 品質成績書・検査成績書の数値データは、実際の測定値・検査結果に基づくものです。AIは「文章の整理・フォーマットの統一・コメントの文章化」を補助するものであり、測定値・判定値の生成はAIに任せないでください。

品質成績書・検査成績書の種類

種類 内容 主な用途
品質成績書 寸法・材質・特性の測定結果 自動車部品・精密機器
検査成績書 検査項目・合否判定の記録 一般的な受託加工品
CoC(適合宣言書) 規格・仕様への適合を宣言する書類 海外取引・ISO規格品
ミルシート(材料成績書) 材料の化学成分・機械的性質 鉄鋼・アルミ材料

品質成績書の文章部分(特記事項・備考欄)を整理するプロンプト

数値は別で記録し、文章コメント・特記事項の整理に使えます。

以下の情報をもとに、品質成績書の「特記事項・備考欄」に
記載する文章を整理してください。

【製品・品番】
(例:プレス加工品 品番: ABC-001、材質: SPCC、数量: 200個)

【検査の実施概要】
(例:
・全数外観検査(目視): 合格200個/200個(不良0件)
・抜き取り寸法検査(5%、10個): 全項目合格
・ミルシート確認: 材質・板厚が図面仕様と一致を確認
)

【特記事項・今回の特別な注意点】
(例:
・客先指示により、表面処理(三価クロメート)後の外観に
  「ざらつき感が出やすい」との事前連絡があった
・今回のロットで目視確認を強化し、10個を抜き取りサンプルとして別保管
・上記サンプルは客先要請があれば提出可能
)

出力形式:
・品質成績書の「備考・特記事項」欄に記載できる簡潔な文章(200字以内)
・客観的な事実の記述を優先し、不確実な表現(「〜と思われる」等)は避ける

検査成績書の確認項目・合否判定欄を整理するプロンプト

社内の検査記録をもとに、客先提出用の検査成績書フォームの確認項目を整理します。

以下の情報をもとに、検査成績書の確認項目一覧を作成してください。

【製品・図面情報】
品番・品名: (例:旋盤加工品 品番XY-200)
図面規格(主要寸法の例):
(例:
・外径: φ50 ±0.02mm
・内径: φ20 H7(+0.021/0)
・長さ: 100 ±0.1mm
・表面粗さ: 外径Ra1.6以下
・外観: 傷・バリなし
)

【客先から指定されている検査規格・基準】
(例:JIS B 0401(はめあい方式)準拠)

出力形式:
・「検査項目 / 規格値(上下限) / 測定方法 / 測定値(記入欄) / 合否(記入欄)」
  の5列で表形式
・測定値・合否欄はプレースホルダー(空欄)にする
・最後に「総合判定(合格・不合格)/ 検査実施者 / 検査日 / 承認者」欄を付ける

CoC(適合宣言書)の文章を整理するプロンプト

規格・仕様への適合を宣言するCoC文書の文章部分を作ります。

以下の情報をもとに、CoC(Certificate of Conformance: 適合宣言書)の
文章を作成してください。

【宣言する内容】
製品名・品番: (例:精密プレス部品 Part No. A-1234)
納入数量: (例:500個)
ロット番号: (例:LOT-2026-0720)
適合する規格・仕様: (例:図面 Rev.C に記載の寸法・材質・表面処理仕様)
材質: (例:SUS304 ステンレス鋼板(ミルシートNo.○○に準拠))
製造者情報: (例:○○製作所株式会社 品質保証部)

【実施した検査・確認の概要】
(例:
・社内検査基準書(QI-001)に基づく寸法検査(全数)
・外観検査(全数)
・材料証明書(ミルシート)による材質確認
)

出力形式:
・英文と日本語の両方(英文先・日本語後)
・「We hereby certify that...」で始まる標準的なCoC英文形式
・署名欄・日付欄・会社名・担当者名欄(プレースホルダー)
・「この文書はAIを補助ツールとして作成した下書きです。
  最終確認は品質保証責任者が行ってください。」の注記を末尾に付ける

ミルシート(材料成績書)の読み方・整理コメントを作るプロンプト

仕入先から受け取ったミルシートの内容を、社内や客先にわかりやすく要約します。

以下のミルシートの情報をもとに、材料成績書の要点まとめコメントを
作成してください。

【ミルシートに記載されている主な情報】
材料名・規格: (例:冷間圧延鋼板 SPCC(JIS G3141))
板厚・寸法: (例:1.0mm × 1,000mm × 2,000mm)
ヒート番号(熔製ロット): (例:H2026-0701)
化学成分: (例:C: 0.12%, Mn: 0.50%, P: 0.030%, S: 0.030%以下(実績値は上限を下回ることを確認))
機械的性質: (例:引張強度 314MPa、降伏点 175MPa、伸び 40%以上(規格値内を確認))

【確認したこと】
(例:図面指定のSPCCに合致しており、全項目JIS規格範囲内。問題なし。)

出力形式:
・社内担当者向けの「材料確認コメント」として
・材料規格・ロット情報・主要特性値の要点を箇条書きで
・「規格範囲内であることを確認した」旨を明記
・ミルシート保管場所・ファイル番号の記入欄

AIを使う際の注意

  • 品質成績書・検査成績書の数値(寸法測定値・試験結果)は実際の測定値のみを記載し、AIが生成した数値は絶対に使用しないでください
  • CoC(適合宣言書)は法的・契約上の宣言文書です。日本語・英語問わず、最終版は必ず品質保証責任者が確認・署名してください
  • 品質成績書の電子署名・押印の要否は取引先の要求に従ってください

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