「設備が壊れてから直す(事後保全)」ではなく、「壊れる前に手を打つ(予防保全)」に取り組む製造業が増えています。AIを使うと、保有設備の保全項目を整理したり、年間の保全スケジュールの骨子を作ったりする作業を効率化できます。

予防保全計画書で整理すべき内容

項目 内容
保全対象設備の一覧 対象設備・管理番号・担当者
点検・保全の種類と周期 日常点検・月次点検・年次点検・オーバーホール
各保全項目の作業内容 清掃・給油・交換部品・点検方法
年間スケジュール いつ・誰が・何をするか
費用見込み 消耗品・外注費用の概算

設備ごとの保全項目リストを整理するプロンプト

バラバラのメモや口頭情報を、設備の保全計画表として整理します。

以下の設備情報をもとに、予防保全の点検・作業項目リストを
作成してください。

【設備名・型式】
(例:NC旋盤 Model-B(△△機械工業製、2018年導入))

【メーカー推奨の保全項目(わかる範囲で)】
(例:
・日常点検: 起動前に主軸・チャック・刃物台の状態確認
・月次保全: 各摺動面への給油、フィルター清掃
・年次保全: 主軸精度確認、ベルト張り具合確認、全軸精度チェック
・3年に1回: オーバーホール(外注推奨)
)

【これまでの故障・修繕履歴(わかる範囲で)】
(例:
・2022年: 主軸ベアリング交換(突発停止後の修繕)
・2024年: 刃物台の位置ずれ → 調整(早期発見で軽微な修繕で済んだ)
)

出力形式:
・「○○ 保全計画表」として
・点検周期別(日常/月次/四半期/年次/3年)に保全項目を整理
・各項目に「作業内容 / 担当(社内/外注) / 必要な部品・消耗品」を付ける
・過去の故障履歴から「特に注意すべきポイント」を1〜2点コメントとして追記

複数設備の年間保全スケジュール骨子を作るプロンプト

複数の設備を一覧化して、年間のメンテナンスカレンダーの骨子を作ります。

以下の設備リストと保全周期をもとに、年間保全スケジュール(カレンダー形式)
の骨子を作成してください。

【保有設備と主な保全周期(わかる範囲で記入)】
(例:
・NC旋盤3台: 月次点検(自社)、年次精度チェック(外注)
・フライス盤2台: 月次点検(自社)、年次(自社)
・プレス機1台: 月次(自社)、年次点検(外注メーカー)、
  2年に1回プレス定期自主検査(法定)
・コンプレッサー1台: 月次フィルター清掃(自社)、年次安全弁検査(外注)
・天井クレーン1台: 月次(自社)、年次定期自主検査(有資格者)
・フォークリフト2台: 月次(自社)、年次特定自主検査(有資格者)
)

【スケジュール上の制約】
(例:
・8月は夏季休業(8/11〜8/15)のため、大型保全作業は8/11〜15に集中させたい
・年末は12/28〜1/5が休業
・法定点検の実施時期が決まっているものはその時期に合わせる
)

出力形式:
・「年間保全スケジュール(○○年)」として
・1〜12月の横軸、設備名の縦軸の表形式
・法定点検(★マーク)と自主保全を区別して記載
・各月の保全作業の件数・概算工数を下に集計
・「詳細な法定点検の要件は所轄官庁・専門業者に確認すること」の注記

外注保全業者への作業依頼文を作るプロンプト

専門業者に年次点検・オーバーホールを依頼する連絡文の下書きです。

以下の情報をもとに、設備保全業者への作業依頼メールを作成してください。

【依頼先】
(例:△△機電サービス株式会社 保全サービス部 鈴木様)

【依頼する作業内容】
(例:NC旋盤(Model-B、管理番号: M-2018-003)の年次点検・精度チェック)

【希望する作業日】
(例:2026年8月12日(水)または8月13日(木)のいずれか
(夏季休業期間中を希望))

【確認してほしいこと・特記事項】
(例:
・今年はスピンドルの振動が少し増えた感覚がある。精度チェック時に
  要確認とお伝えしたい
・前回(2025年8月)の実施報告書を参照いただきたい
・費用見積もりを先にいただいてから正式発注したい
)

出力形式:
・件名: 「年次点検作業のご依頼・日程確認のお願い」
・依頼内容(設備名・希望日・特記事項)を箇条書きで明確に
・見積もりを先にいただきたい旨
・回答の期限(例:7月末まで)

保全費用の年間予算見積もりコメントを作るプロンプト

年度予算の編成時に、設備保全費用の見積もりコメントを整理します。

以下のデータをもとに、設備保全費用の年間予算(来年度)のコメントを
作成してください。

【今年度の保全実績(参考)】
(例:
・外注保全費: ¥850,000(年次点検5設備、緊急修繕1件含む)
・消耗品・部品費: ¥320,000(オイル・フィルター・ベルト等)
・合計: ¥1,170,000
)

【来年度の増減要因】
(例:
・旋盤1台(2012年導入)のオーバーホールが来年度必要(費用見積もり約¥600,000)
・一方、昨年発生した緊急修繕(¥180,000)は再発しない見込み
・新規導入設備1台が追加(年次点検費用 約¥80,000増)
)

出力形式:
・「○年度 設備保全費用 予算案」として
・今年度実績と来年度予算の比較表
・増減の主な理由(箇条書き)
・「オーバーホールは外注見積もりを取得した上で正式予算化する」等の注記

AIを使う際の注意

  • 設備の法定点検(クレーン・プレス・フォークリフト等)の実施頻度・方法・記録保管は法令で定められています。法定要件の確認は官公庁・専門業者に依頼してください
  • 消耗品の交換周期はメーカー推奨値を参考にしつつ、実際の使用状況・稼働時間・故障履歴に合わせて調整する必要があります
  • 保全計画は作成して終わりではなく、実施後の記録(何を・いつ・誰が実施したか)を残すことが重要です

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